校長室の窓

6月の全校朝礼

    昨日の全校朝礼では、次のような話をしました。

    子ども達が、入学・進級して2か月経ちますが、最初に決めた「頑張り目標」も少し疲れが出始めた頃かと思い、改めて継続することの大切さを伝えました。大きな目標を立てて頑張ることも大事ですが、小さな目標でも継続して続けることができれば、大きな力となって自分に身についていくかと思いますので、自分の目標を話しながら声をかけました。

    また、今の季節、雨の降りやすい時期で、外で遊べないことも多くなります。不思議に思ったことや疑問に思ったことを調べたりすることを勧めました。興味を持ってもらうために、天気とことわざについて話をしました。

「現在、気象衛星を空に打ち上げて、雲の動きを知り、雨の地域・晴れの地域を予測します。実際に雨が降っているか、晴れているのかもすぐに調べることができます。それでも、翌日の天気を正しく予測することはなかなか難しいことだと聞いたことがあります。

    では、現代のような近代的な気象学がない昔は、天気を予測することがもっと難しかったと思いますが、一体どうやって天気を予測していたのでしょうか。

    実は、身の回りの微妙な自然の変化や生き物の行動の様子などを感じ取って,天気を予測していたと言います。そのことが「天気のことわざ」として残っています。

例えば、夕焼けはみんな知っていますよね。では、日の出のときに東の空が紅黄色に染まる現象の「朝焼け」はどうでしょうか。夕焼けと同じように、晴れになりそうですが、「朝焼け」が見えたときは雨になってくると言われています。

     では、問題です。カエルが鳴くと 天気はどうでしょうか? カエルが鳴くと 「晴れ」だと思う人?「雨」だと思う人?

答えは「カエルが鳴くと雨」と言われています。カエルを触ったことがある人はなんだかしっとりとしていることに気が付いたと思うけれど、空気が湿ってくると元気になり鳴き始める様子をみて「雨」と予測したそうです。

ではもう一つ「猫が顔を洗う」とどうでしょうか?晴れでしょうか、雨でしょうか?

猫は湿気があるとひげにハリがなくなって、ネズミさんを捕まえる成功率が下がってしまうので、湿気があるのを嫌がって、顔を洗うといわれています。つまり、顔を洗うということは、湿気があって嫌がっている証拠だから、猫が顔を洗うと雨と言われています。もちろん、ねこが顔を洗う理由はそれだけではありませんが、昔の人は、ねこのしぐさをよく見ていたことになります。

こう考えると、昔の人は当てずっぽうで「ことわざ」を考えたわけではないということです。」

少しでも、周りの自然や事象に興味を持って、自分から調べたり、学んだりする姿がたくさん見られることを期待しています。