令和6年度

考えよう!表現しよう!(1,2年生)

本校では,算数を研究教科として,授業づくりを行っています。

本校の教育目標である「自立・尊重」

その実現のための重点目標「自分の考えをもって表現し行動できる子」

の達成を目指し,楽しくわかりやすい算数の授業づくりに取り組んでいます。

今日は,全ての職員が一堂に会し,授業参観をする「校内研究授業」の日でした。

今日のトップバッターは1年生。

今日は「どちらがながい」の学習です。

これまで,たくさんのものの長さ比べを学んできた1年生。

長さ比べなんて簡単です。と思ったら大間違い…。

今日は難問です。1枚の便せんの「たて」の長さと「よこ」の長さを比べなければなりません。

さてさて,子どもたちはどうやって問題を解決するのでしょうか。

なるほど,たてとよこの長さをそれぞれ紙テープに写し取って,比べるという方法を思いついたのですね。

同じ紙テープを使っていても,こちらの子どもたちは…

テープを1本しか使っていません。さて,この子たちは1本のテープをどう使ったのでしょうか。

なんと,1本のテープにたてとよこ2つの長さを写し取り,長さの差を見ていました。

(驚いたことに,この方法を利用した子どもたちがたくさんいました。すごい!)

こちらはというと…

紙を三角に折り,たてとよこの長さを重ね合わせ,直接比べられるようにしていました。

(なんと思考が柔軟なのでしょうか!)

この子はどんな比べ方をしたのでしょうか。

そうです。算数ブロックをたてとよこに沿って並べ,ブロックの数で比較しました。

(単位量当たりで比べたのですね。)

これはなにをしているところでしょう。

なんと,テープで長さを写し取る方法に悩んでいる子どもに,別の子がヒントを与えてくれていました。

ヒントをもらったことで,この後の作業はばっちりでした。

1年生であっても,教え合い学習ができるなんて,すごいですね。(^^

こうして,子どもたちは,自分たちが選んだ様々な方法で,「ながさくらべ」をしていました。

 

さて,こちらは2年生の授業風景です。

これまで習ったことを利用して,「780」という整数について説明しようという学習でした。

 さすが2年生です。学習問題が分かれば,スイスイ自分の力で問題を解いていきます。

図,数直線,さくらんぼ計算などなど。ノートには,様々な方法で解答が記されていました。

教室を見回してみますと,こんな掲示物がありました。

これまで習ってきた内容がまとめられているのですね。いわゆる「既習事項」です。

算数の学習ではこの既習事項の活用が,問題を解くカギになります。

習ったことを使って,いかに新しい問題を解いていくか。

先生が黙っていても,子どもたちがすいすい問題を解いているのには,こんな秘密があったのですね。(^^

自力解決した後はというと…

グループごとに自分の意見を持ち寄り,意見交換会をします。

自分と同じ考え方はあるか,友達はどんな解き方をしたのか。

みんなで確認し,話し合います。こうして,表現力をみがいていくのですね。

そして終盤戦。最後に全体でみんなの考え方を全員でシェアします。

何度も発表し,何度も聞き合う中で,理解が深まっていきます。

どうですか,この聞く態度の立派なこと!

大切なのは,単に算数の力が身につくことではありません。

算数の学習を通して,考える力,表現する力,聞き合い学び合う力を身につけることです。

柏八小では,算数の授業を通して,このような学ぶ力を育てています。

こうやって学ぶと,算数も楽しいものですよね。(^^