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3年生 自由進度で算数を学習する

算数の授業は学習問題が出されて、同じ問題を全員で解いて、やり方がわかったら練習ドリルを行って、最後にまとめる。というスタイルの授業が多いですが、本当にこれで全ての子どもたちが理解をしているのでしょうか?どうしても、落ちこぼしてしまう子がいます。

そこで3年生の先生は、探究的に算数の授業を組み立ててみようと、千代田区立麹町中学校などで成果を挙げている「自由進度」の学習を取り入れた算数に挑戦をしています。

授業の最初に学習範囲と今日の学習めあてを一人一人確認をします。授業後半でボスが現れて、問題を出すので、その問題が全てできれば今日の学習内容は理解できた、ということです。一人一人が目当てを持てたら、色々なスタイルで学習がはじまりました。

 

 

 

全員がそれぞれのスタイルで取組んでいます。廊下を通りかかった他の学年の先生に、計算の仕方を説明している子もいます。一人で黙々と計算の仕方をノートに書く子、友だち同士で教え合ったり、確認し合ったりする子。

 

倒さなければならないボスの問題が出てきました。片方のクラスは先生が式を書きました。片方のクラスは教科書の問題の位置を書きました。ちょっとだけ出し方が違ったのです。授業を見ていた校長先生は、式を出した方が子どもたちの頭の中が動いていることを見取り、2人の先生に伝えました。意識していたわけではない何気ないことですが、ボスを倒すというゲームみたいな場面設定だから、式を書いていくとその途中でも子供たちの頭は動いている、「次からはこれにしよう!」工夫しているから、指導方法もどんどん良くなっていきます。

次の時間には、ボスはこんな姿で出てきました。こういう姿だと、倒したくなってきますね。

 

算数の時間、わからない時に誰かが正解を言うまで黙っていたことありませんか? わからなければ誰かにすぐ聞いてわかるようにする。そんな当たり前のことを授業に採用すると、こういうスタイルの学習になり、結果として全員がボスを倒すことができていました。