校長室から

ふだんのくらしのしあわせ(福祉教育 発表)【校長室から】

 8月22日(火)千葉県福祉教育研究大会参加

         千葉県社会福祉センター

    高柳小学校は,令和3年から令和5年までの3年間福祉教育推進校に指定されています。

(1)パッケージ指定方式

 中学校区を圏域に福祉教育を推進します。高柳中,高柳西小,高柳小,沼南高柳高等学校,

風早南部地区社会福祉協議会,地域が連絡会議を実施しながら推進します。

 地域に根ざし,小中高という発達段階を考慮して継続性をもった取り組みとしていくためです。

地域の福祉課題や人材を活かして,地域で学び合う福祉教育です

(2)これまでの取り組み(令和4年度の取り組みを中心に)

 コミュニティスクールの目標 高柳のめざす子ども像

  自己有用感を持って社会に関わろうとする子

 この目標のもと,高西小・高小は,福祉の年間計画を作成して取り組みます。

高柳の児童・生徒は福祉の学びを積み重ねて,地域・家庭・学校で共に子どもを育んで

いきたいと思っています。

 高柳小としては,校内研究のテーマは,令和3年度から変えずに4年度も

「自ら考え,表現できるやなぎっ子の育成」としました。福祉教育を通して授業実践を積み

重ねていくことにしました。高柳小としては以下のように福祉教育を捉え,研究しました。

 福祉教育 ⇒ ふだんのくらしのしあわせ の実現に向けて,行動する力を育む教育

 ・全教育活動を通じて福祉の種をまく

  (教師が福祉の視点を持って意図的に指導をする)

 ・教科横断的な福祉の視点の意識を持つ

  (教科の枠をこえて,複数の教科を関連づけて,福祉の視点を持って学びを捉え直す)

  四つ葉のクローバー

  考える力・表現力の育成を重点とし,人を大切にする心につなげていく研究にしていく。

 

  昨年度の取り組みはこの【校長室から】でも紹介してきました。是非ご覧ください。

《令和4年 校長室から  8/24① 11/2➁ 12/27③ 》

 

年度の取り組みを発表しました。 研究主任の工藤先生が,やなぎっ子の頑張りを紹介してくれました。

 

 やなぎっ子の学習の一部を紹介します。(感想など)

 6年生 総合「認知症伝道師になろう」

学習のまとめ(6年生)より

・おじいちゃんが認知症だからどう接するかわからなかったけど,パンフレットを書いていくうちに,おじいちゃんへ

の接し方がわかるようになった。初めは,暗くて家族だけで悩むものだと思っていたけど,この学習で,みんなが幸せに

なるものだと知った。認知症の人だけでなく,普通の暮らしをしている人や認知症の人と暮らしている人も幸せになれる

ことを知った。

 

 3年生 総合「わたしの町 みんなの町」

授業後,自分から連絡帳に考えたことを書いてきた児童がいました。

お買い物に行きました。そしたら車いすの人とその介助の人がお買い物をしていたので,思ったことを書きます。

車いすの人は,欲しいものがあっても高い所にあったら届かないなと思いました。高い所にあったら取れなし,

無理矢理立ってしまうと,大変なことがおこってしまうかもしれないと思いました。だから車いすの人は介助の人が

必要になって,皆の優しさや協力がいると思いました。(中略)どこかが不自由な人が生活しやすくなるような町に

なるとみんなが幸せな毎日を過ごせると思いました。私は,色々な人がこんな思いをして毎日を暮らしているんだ

なあと思いました。私は,「親切をして,嬉しい思いをみんなに届けたいなあ」と思いました。これからも勉強や

いろいろなことで大変なことがあると思います。みんなで協力してこれからの学校生活でも活かせることをして

みようと思いました。

 

 福祉の視点を持って授業を捉え直したことで,全学年・どの教科でも福祉教育を実践することができるということが

わかりました。そして,紹介したやなぎっ子のように,体験したり,学習したりして,その思いを実感するだけに終わらせる

ことなく,自分事にすることができたことがよかったと思いました。

 今後も継続して取り組んでいかれるようにします。ご協力いただきました地域の皆様ありがとうございました。