風早日記(R6)

2学期の授業が始まりました

 長い夏休みが終わって2学期の授業が始まりました。3学年の理科では1学期の最終週に生物の遺伝の仕組みを学習しました。僅か0.45㎛の中にらせん状に折り畳まれたDNAを延々と引き延ばすと2m程の長さになります。ヒトゲノムには30億塩基対の中に2万以上の遺伝子が含まれています。実際にタンパク質の合成に関与しているのはその中の1~2%程です。私事で恐縮ですが、10数年ほど前には琵琶湖の湖岸や流入河川の魚類調査をしていた時には投網や釣り採集で捕獲した種を一つ一つ解剖したり、遺伝子解析をしたりしていました。ここ数年はバケツ1杯の水を汲んだだけで、数km以内にどんな種がいるかがかなりの精度で判明します。なぜなら水中には魚粘膜由来のDNA情報が大量にあるからです。このような広大なロマンの一部を子供たちにも垣間見せて実感してもらおうと近々ブロッコリーを題材としてDNAの抽出実験を行う予定です。