「学びに向かう力、人間性等」(体育の授業より)

    

温かな雰囲気で行われる授業        自分のフォームをタブレットで撮影    振り返りは皆でタブレットに入力

 皆さんは体育の授業をどのようにイメージしますか。1番に思い浮かぶのは各種目の技能向上でしょうか。当然それらはあって然るべきですが、先日、研究授業で行われた3年生の体育にはプラスαがありました。互いに励まし合いパフォーマンスを上げることや、タブレットを使って自分のフォームを確認すること、今日の振り返りを仲間とシェアすること等も行われていました。

 競技種目は陸上競技でしたが、投げるフォームをタブレットで撮影して確認することで、飛距離を伸ばそうとする姿が見られました。授業中には、「できる。できる。」「おしい!」という生徒同士の声かけと共に、「皆の声かけがすばらしい!」という教科担任の声も響いていました。以前の体育とは様変わりしたなと感じています。

 体育ですので、運動量の確保や技能向上は欠かすことができませんが、気持ちの面に対する指導も重要視されるようになっています。これは、新学習指導要領にある「学びに向かう力・人間性等(※)」を育てることの一環でもあります。3年生女子の体育でしたが、とても温かな雰囲気で行われており、このような状況であれば、体育が得意な生徒はもとより、体を動かすことが不得手な生徒達にとっても、取り組みやすい場になると感じました。

※〔学びに向かう力、人間性等〕とは?

令和3年度から全面実施となった「新学習指導要領」にある、生徒に身に付けさせる資質・能力の3つの柱の一つ。具体的には、主体性、自己の感情を統制する力、人間関係を形成する態度、チームワーク、思いやり等々、文部科学省のHPには幅広く記されています。

「学びに向かう力、人間性等」以外の2つは「知識・技能の習得」と「思考力・判断力・表現力の育成」です。

(文責 飯田)