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2026年5月の記事一覧

5月29日(金)台風接近と3学年数学「有理数と無理数」

〇今週で5月が終わろうとしています。天気予報では現在、台風6号が接近していると伝えています。影響は来週になりそうです。私も「台風は夏から秋に多い」のイメージが強いですが、実は春先でも台風自体は南の海で発生しているようです。さらに調べると、5月は台風の発生数自体は少ないものの、発生した台風が日本に近づく割合(接近率)が約70%に達し、月別で最も高くなっています。そのため、ひとたび台風が発生すると日本へ向かってきやすくなります。

〇原因としては、高気圧の位置と偏西風の影響のようです。台風は自力で進む力が弱く、周囲の風に流されて動きます。春(5月)は、日本の南にある太平洋高気圧の勢力がまだ弱く、日本の南海上にとどまっています。その為、台風は高気圧の縁を回るようにして、日本付近へ向かうルートを通りやすくなります。さらに、日本上空を流れる強い偏西風に乗ることで、速度を上げて一気に近づいてきます。

〇今日体育祭を実施する市内の中学校は3校あります。今日は真夏日の予報ですので、その学校はどれも熱中症対策を万全にして行うことでしょう。本校は火曜日に終えましたので、その点は安心ですが、生徒たちには今日までの疲れを回復し、6月と7月を乗り切ってほしいと考えています。

〇3年生の数学は、「平方根」という新しい数を学び始めています。中1で「負の数」という新しい数を学んで以来、2年ぶりに新しい数で数学の世界を広げています。数学は新しい数や概念を導入することで、その独自の世界を展開していきます。この先高等学校になると、今度は「虚数」という新しい数が出てきて、その先も同じような過程を経ながら、今の現代数学に繋がっています。

〇今回の授業では、新しく学ぶ「平方根」と小学校からここまで学んできた数の関係について学んでいました。後者を「有理数」と呼ばれるのに対し、ルートの付く数(平方根)は、「無理数」と呼ばれます。その仕分けの際に、「無限小数」「循環小数」「非循環小数」という新しい数の呼び方が入ってくるので、私もかつて数学を教えていた頃は、生徒に理解させるためにいろいろと苦労したものです。

〇授業の導入でまず、「その数が分数にできるか、否か」を扱います。なぜなら、有理数は「分数の形で表せる数」、無理数は「分数で表せない数」と定義されているからです。そしてこの数学的な定義を教えた後、「分数と小数の互換性」に触れ、その中で「分数を小数に変換する」ことと、逆に「有限小数や循環小数を分数に変換する」ことを、並行して確認していました。ただ前者は小学校で既習していますので、今時では主に後者の計算を理解させていました。ただなかなか一度では深い理解までいかないので、復習が必要です。

須藤昌英

5月28日(木)ドクダミの花と1学年国語「説明的文章」

〇学校の敷地に今、ドクダミが群生している場所が数か所あります。近くを通るときに独特な匂いがします。ドクダミは、日陰や湿った場所を好み、地下茎を伸ばして群生する生命力の強い多年草です。葉や茎を傷つけると強い匂いを放つことと、初夏に咲く白い花のような「苞(ほう)」が大きな特徴です。

〇先日5歳の孫娘と自宅近辺を散歩していると、「この花は可愛いのに、においが臭いけどどうして?」と質問されました。いつも子どもの質問は突然なので、その時もすぐに答えられず、「そうだよね、不思議だね」とお茶を濁しました。ただそれがきっかけで私もいろいろと調べたり考え直したりできるので、有難いと思います。

〇調べると、和名のドクダミは「毒矯め(どくため)」の意味があり,その薬効に由来するようです。薬用には開花期の地上部を用い、生薬名をジュウヤク(十薬)といい、利尿薬や消炎薬として利用します。十薬という生薬名の由来は,馬がかかる十種の病に効果があるという江戸時代の言い伝えによるようです。

〇日本では独特の臭いがあるためにあまり好まれませんが、ベトナムではハーブだけでなく、野菜としても利用され、春巻きなどの具に加えられているそうです。日本人の感覚からすると、驚きです。アジア各国で広く利用されているコリアンダー(コエンドロ)も特有の香りを持ち、日本の食文化では初めは戸惑いがあったようですが、次第に馴染んできたようです。

〇私はあまり好きではありませんが、パセリが日本に伝わったのは江戸時代(18世紀頃)で、当初から今のように庶民に受け入れられていなかったことや、近年ではパクチーなども徐々に広まっていることなどから考えると、日本でもドクダミがハーブや野菜に仲間入りする日がくるかも?知れません。

〇ともかく毎年ドクダミの臭いをかぐと、夏の到来を感じます。週末は真夏日の予報があります。体育祭の疲労をしっかりと癒したいものです。

〇昨日の5校時、1年生の国語を参観しました。2,3年生も体育祭の疲れが見えましたが、給食後の授業にもかかわらず、1年生は比較的元気な様子でした。中学校1年生の国語における説明文(説明的文章)の読み取り指導では、小学校での既習事項を土台にしつつ、「論理的な構成の把握」と「事実と意見の区別」を自立して行えるようにすることが最重要の要点です。

〇説明的な文章を読み進める際は、その「骨組み」をとらえることが重要になってきます。授業のように3部構成を意識させたり、文章全体の「問い」と「答え」の関係を視覚的・論理的に整理させたりします。具体的には、序論(はじめ)で提示されている「問い」や「話題(テーマ)」を的確に見つけ出させ、本論(なか)で問いに対する「事例」や「実験・データ」がどう展開されているかをつかませる、結論(おわり)で問いに対する「答え(筆者の主張・要旨)」をまとめさせます。

〇全体を通して、段落相互の関係の整理各段落の役割(意味段落のまとまり)を考えさせ、形式段落がどうつながっているかを意識させるようにします。そのつながりを可視化するために、構造図(ロジックツリーや関係図)をノートに書かせる指導も行っています。

〇特に大人になっても必要な読み方として、なんとなく読むのではなく、言葉の機能を手がかりに客観的に読解する力を養います。例えば接続語のチェック順接・逆接だけでなく、「つまり(換言)」「たとえば(例示)」「したがって(因果)」などの接続語に印をつけさせ、文と文の論理的関係を追わせたりします。また指示語の具体化「これ」「それ」などの指示語が、直前の何を指しているのかを常に言葉で指し示せるように意識させています。

〇中1の段階で特に重要となる、「客観的データ」と「筆者の主観的な考え」を見分けるクリティカルな視点を育てます。文末表現への注目「〜である」「〜というデータがある」などの事実(客観)の表現と、「〜ではないだろうか」「〜と考える」などの意見・主張(主観)の表現を明確に区別させ、具体と抽象の往還筆者の主張(抽象)を支えるために、どのような例・比喩・比較(具体)が使われているかを照らし合わせて読ませるようにしています。

〇そして一番大切なのは、ただ内容を理解する(受動的読解)だけでなく、読んだ内容を自分の知識や生活と結びつけることです。筆者の考えに対する評価や筆者の主張に対して、「自分は納得できるか、否か」「なぜそう思うか」を根拠(自分の経験や知識)とともに語らせます。さらにグループワークで「友達はどう読み取ったか」を比較させ、多様なものの見方に気づかせます。まとめとして読み取った要旨をベースに、自分の意見を短い作文や紹介シートにまとめる表現活動と連動させることもあります。

〇国語はすべての教科の知識を理解するための土台(ツール)です。そして教科書は「説明的文章」の典型です。生徒に教科書の内容を正確に把握できるような力を身に付けさせてあげたいです。

須藤昌英

5月27日(水)第80回体育祭を振り返って

〇今朝は曇り空でまだ少し涼しい風が感じられましたが、生徒たちの表情をみると、まだ少し疲れが残っているようです。今日も6時間目まで授業がありますので、自分の体調をメタ認知し、もし具合の悪い場合には無理をせずに休ませるように、朝の職員内打ち合わせで申し合わせしました。

〇結果は青組が総合優勝でした。表彰式で落ち込んでいる赤や白組の生徒たちには、「君たちが真剣に取り組んだからこそ青組も本気になって取り組んだので、残念な気持ちはわかりますが、また頑張りましょう」と声をかけました。先週からの学校公開及び体育祭にご来校していただき、ありがとうございました。

須藤昌英

【開会式】

【全校体操】

【長縄「8の字跳び」】

【レク走】

 

【徒競走】

【1学年種目『フラッグシップリレー』】

【2学年種目『バナナに乗る!?そんなバナナ!』】

【女子色別対抗綱引き】

【男子色別対抗綱引き】

 【3学年学級対抗リレー】

【1学年学級対抗リレー】

【2学年色別対抗リレー】

【3学年種目『大縄跳び』】

【色別対抗 『大玉おくり』】

【色別対抗リレー】

 【閉会式】

【写真撮影】

 

 

 

5月26日(火)前日準備と第80回体育祭

〇昨日の前日準備は、係生徒を中心に放課後に行いました。また本朝、係生徒が会場設営・準備を完成させます。本日の体育祭のプログラムについては、ホームページのトップで確認してください。午前8時30分開会式、午前11時55分時閉会式の予定です。少し蒸し暑くなるの予報ですので、保護者の皆さまは暑さ対策をしてご来校ください。

 〇午前中の体育祭は、青空で日差しもありましたが、適度に風も吹き、耐え難い暑さではありませんでした。そのおかげで競技で大きな怪我をしたり熱中症などで体調を崩したりする生徒もなく、無事に終わりホッとしています。

〇生徒たちは朝から張り切って取り組み、自分の出場する競技だけでなく、仲間や先輩・後輩の応援をするなど、全校行事として楽しんでいました。特に1年生は初めての体育祭の雰囲気を実感したことでしょう。

【開会式:校長の話】

・生徒の皆さんおはようございます。金曜日から延期しましたが、お待たせしました。いよいよ令和8年の80周年記念体育祭本番です。私はここまでの皆さんの練習や準備の様子をみてきて、今何の心配もしていません。ただ1点、昨日と真夏のような暑さで今日も同じのようです。暑さから疲労がたまると、ケガをしやすくなったり、特に怖いのが脱水症状から頭痛、吐き気、めまいにもなりやすくなったりします。中学生ですので、水分補給を細目にしたり帽子をかぶったりと、まずケガと熱中症だけには自分で自分のケアを行ってください。それでも具合が悪い場合には、我慢せずに早めに申し出てください。

・昨年と同様、目標と目的の話をします。ちょっと聞いてみます。実行委員長志村さん、あなたの体育祭での目標は何ですか?・・・・

そうですね。今回のスローガンである「勝輝~最高の一瞬を~」ですが、私はメインの「勝輝」よりもサブの「最高の一瞬を」を大切にしてほしいと思います。全力を出し切ったからこその「最高の一瞬」であり、もしそこで勝てば猶更うれしいとなります。全員が「最高の一瞬」を味わうことが最上位の目標でしょう。

・総合優勝をとるために全力で参加することも良いですが、もし総合優勝できても、そのうれしい気持ちはせいぜい次の日くらいまでです。そんなに長続きするものではありません。むしろ全力で取り組んだことは記憶よりももっと君たちの深い部分で残り、明日からの生活にいかせると思います

・一方でこの体育祭の目的を2つ紹介します。1つ目はまずこれまでの体育の授業の延長(発表)として、体力強化と各競技のスキルアップがあります。2つ目が人間関係づくりです。1,2年生はクラス替えしているので、いつもとは異なる友達の新しい面を発見できるでしょう。また3年生はクラスは変わりありませんは、お互いに最上級生となった友達の新たな再発見をしてみましょう。きっとそれが来週からの生活にいかされると思います。

・来場の保護者及び地域の皆様、本日は誠にありがとうございます。まずPTAサポーターの皆さんのご支援で、グランドと体育館にある「創立80周年記念横断幕」を寄贈していただいたことに加え、本日はドローン1機とハンディ2台で体育祭の様子を撮影者に映像作成を依頼しておりますことに感謝申し上げます。予定では映像編集後、体育館で鑑賞会をするつもりでしたが、来月に変更します。いつやるかが決定しましたらお知らせいたします。

・生徒には応急的に応援席に遮光ネットを屋根として設置しましたが、グラウンドには日影がありません。体育館を空調を入れたままで解放しますので、体調に留意して本日はお時間の許す限り、躍動する生徒たちの姿をどうぞご覧ください。

・それでは生徒の皆さん、準備はいいですか?自信はありますか?それでは「土中スピリット」を保護者や地域の皆様にお見せしてください。皆さんの躍動する姿がすべての大人を感動させます。頑張っていきましょう!

 【閉会式:校長の話】

・先ほどの実行委員長志村さんの話が素晴らしかったので、スローガンや目標&目的などの振り返りは話しません。その代わり今日の皆さんをみて思ったことを短く話します。自分の競技に真剣に取り組む姿に感動しましたが、それ以上に仲間を応援する姿が強く印象に残りました。最近は大人でも「推し活動」として、自分の好きなスポーツチームやアーティスト等を応援していますが、これは応援する相手もうれしいですが、応援している側も応援することによって、「元気をもらっている」から、楽しいのだと思います。

・次にこれは少し真面目な話になりますが、皆さんはこれから「人工知能AI」と向き合って生きていかねばなりません。AIになくて皆さんにあるのは、身体と感情です。今日の体育祭のように、自分の身体を使って「勝ちや負け」「成功や失敗」を自ら経験し、そのことから「うれしい」や「悔しい」などの感情を味わうことが大切だと思います。AIと対立する必要はありませんが、人間としてAIには出来ないことをしっかりと認識しておくことは、AIと共存していく土台になると思います。

・1点だけ心配があります。明日は6時間授業で、今週はまだあと3日あります。来月にはテストが待っていますので、できるだけ今日のうちに疲れをいやし、明日はまた元気に登校してきてください。お疲れさまでした。

須藤昌英

5月25日(月)体育祭ドローン撮影&撮影会と2学年数学「連立方程式」

〇明日の体育祭では、PTAサポーター様のご支援をいただき、ドローン1台とハンディカメラ2台で、撮影を行います。ただし予定では同日の午後に、体育館に全校生徒が集まり、午前中に撮影した映像を鑑賞するつもりでしたが、明日は保護者面談の予定がすでに入っており、その時間がありません。鑑賞会は来月に行う方向で、現在調整中です。ご了承ください。

〇2学年は連立方程式の解き方の習熟段階に入っています。一般的に方程式は、未知数Xがいくつの値の場合にその等式を成り立たせるのかを求めるための式ですが、未知数が2つ以上(xやyやz)になった際には、複数の方程式が条件として無いと、その未知数の値が求められないというのが、まず重要なポイントです。また解く際には、複数ある未知数の一部を消去していき、ある未知数の1次方程式に帰着させていくのが二番目に重要なポイントです。

〇そもそも中学生が連立方程式を学ぶ最大の意義は、先ほども触れましたが、「複数の条件が絡み合う現実の課題を、数式を使って整理し、論理的に解決する力を養う」ことにあります。買い物の代金と個数、移動の速さと時間など、身の回りにある現実の問題を解決するため、例えば「合計の数」と「合計の金額」のように、同時に成り立つ2つの条件を上手く組み合わせて考えます。

〇指導の初期の立式の段階では、一見複雑に見える状況を、文字xとyを使ってシンプルな式に置き換える能力(モデル化)を身に付けさせます。このことにより、数学的な思考力(論理的思考)を鍛えることができます。そして今回のような解法の場面では、「加減法」や「代入法」を使って、2つある文字を1つに減らすプロセスが、論理的な問題解決の訓練になります。

〇そしてこのような数式の操作が、あとで学ぶ1次関数の2つの直線グラフの交点座標を求める際や他教科、例えば理科の物理や化学を理解するための必須スキルとなります。さらにいえば将来、ビジネスなどの分野でも、人手や予算に限りがある中で、最も利益の出る商品の生産配分を計算したり、基本料金と従量料金を組み合わせ、競合相手より自社が有利価格を設定したりする際に応用できます。生徒たちは学び合いで、お互いに理解をより深めていました。

須藤昌英

5月22日(金)予行練習の疲労と3学年社会「現代社会の特色」

〇昨日は朝から雨が降り、気温も上がりませんでした。それもあってか一昨日に行った体育祭の予行練習の疲労がたまってか、欠席した生徒が多くなりました。今日も雨がしばらく降り、気温も極端に低めですので、引き続き注意が必要です。

〇気温が低いと疲労が出やすいのは、体温を一定に保とうとして「自律神経」が過剰に働き、エネルギーを大量に消費してしまうためのようです。体育祭本番の火曜日まで、体調を整えましょう。

〇3学年の社会は、「地理分野と歴史分野」を終え、「公民分野」に入っています。中学校の公民ではまず、現代社会の課題(グローバル化、高度情報化、少子高齢化、環境問題、格差社会など)を生徒に「自分ごと」として捉えさせるため、課題と生徒の日常を結びつける工夫を行っています。

〇生徒が毎日目にする光景や身近な疑問からくる問いから始めることで、日常との接続を意識させます。例えば「なぜコンビニの24時間営業が必要か?(労働問題)」や「なぜスーパーで弁当が大量に廃棄されるのか?(フードロス)」を考えさせたりします。その他として居住地域の「空き家問題」や「バスの減便(公共交通の維持)」を扱うことも考えられます。

〇またロールプレイングのように役割を演じる立場を変えて考えることで、課題の複雑さや当事者の葛藤をリアルに体感させることも有効です。例えば模擬議会・模擬裁判などの場面を設定し、生徒たちに「市長」「高齢者」「子育て世代の市民」「商店の店主」などの役割を与え、そこで「限られた予算を公園の整備と高齢者福祉のどちらに回すか」などを議論させることが考えられます。そしてそれらには、正解が一つではないことを実感させます。

〇一般社会の現象に関する各種データも身近な問題を提起します。例えば国レベルのグラフや統計データを、クラスや学校の規模に置き換えて縮小して可視化します。一例として、クラスを日本社会に見立てる「日本の高齢化率が約30%」と教える代わりに、クラスの3割の席に印をつけ「この人数が65歳以上、残りの人数で全員を支えるとしたら?」と投げかけたりします。

〇最後は能動的なアウトプットの機会が生徒にとって不可欠です。すでに学んだ事を生かすことで、解決策を社会に発信する(PBL:課題解決型学習)や、さらに例えば何らかのプロジェクト(環境問題としてゴミ拾い、高齢化問題として福祉事業所への訪問など)を起ち上げ、地域の中で小さくても自分たちが考案した行動を実行することで当事者意識が定着します。

〇昨日の3年生の授業でも、班で5つの現代社会の問題に対し議論し、「私は~思うけど、あなたは?」「いや私は絶対に〇〇ではないと思う、理由は~」などと意見交流していました。大人に近づいている3年生が真剣に考えている姿をみて、「さすがだな!」と頼もしく思いました。

須藤昌英

 

5月21日(木)体育祭予行練習と3学年英語「現在完了形」

〇昨日は晴天の中、体育祭の予行練習を行いました。予行練習を行う目的は、プログラムの流れや各競技のルール確認、また係になっている生徒たちが実際の動きを確認することです。体育祭実行委員・及び生徒会役員以外の主な係は、・放送・救護・招集・用具・記録・得点・出発合図・決勝審判などがあります。またプログラムの流れ方や各競技のルールの再確認など、本番に向けて最終確認を行いました。

〇すべての行事は見えないところで多くの係分担をする生徒たちがいることで成立します。よく「裏方がいるから表舞台でスターが活躍できる」といいますが、体育祭もまさにその通りだと思います。表向きには競技などに取り組む生徒たちの姿ばかり目立ちますが、その裏で表舞台を支えている生徒たちも大勢いることも知っていただき、当日はそれにも注目してください。

〇予行を終えた後、職員会議の中で当日に向けた改善点を洗い出し、修正や再度の確認を加えました。我々教職員は、表や裏で活躍する生徒たちのサポートに徹していきます。またシグフィ―でもお知らせしましたが、明日と明後日の天気予報から、来週の火曜日に体育祭を延期することを判断しました。生徒たちは残念に思っていると思いますが、一番良い環境で本番を迎えさせてあげたいので、苦渋の決断でした。ご了承ください。

〇「延期はなぜ、月曜日ではなく火曜日なの?」と疑問をもっている方もいらっしゃると思います。実は数年前、本校のグラウンドの下に、雨水を貯蔵する巨大なタンクを埋め込む工事を行っています。そこで降った雨は全てそのタンクに入りますので、溢れることはありません。しかしグラウンド自体が、乾きにくい土質であり、体育科の教員からはあらかじめ「延期するならば、週末明けもしっかりとグラウンドを乾燥させ、より良い状況で生徒たちに体育祭へ参加させたい」との進言があり、それを私が了承したという経緯があります。

〇3学年の英語の授業の時間は、一言で言うと「英語のシャワー」を浴び続けたという感じです。50分間、大量の英語を目、耳などからインプットし、口や手からアウトプットし続けると、何か自分でも一皮むけた?感覚になります。

〇また私の場合ですが、基本的に日常の日本語で考える際と、授業のように英語で思考する場合には、明らかに使っている脳の部分が違っていると感じています。特に英語は日本語と違って、主語と動詞を明確にしないと文や会話が成り立ちません。日本語はわざと主語を省いたり、前振りばかりで「どうした」の動詞が一番最後になったりと少し効率が低い面があります。ただその反面、日本語はひらがな、カタカナ、漢字を自由自在に使いこなし、情緒面を強調した表現が英語にはない特徴といえるので、その二つを上手に使い分けすることが重要だと思います。

〇私ももっと中学・高校時代に、「英語のシャワー」を浴び続けていたら、「今頃はもっとコミュニケーション力やリスニング力が飛躍的に伸びていたかも・・・?」と少し後悔する気持ちがあります。

須藤昌英

5月20日(水)教職たまごプロジェクトと1学年美術「形と色」

〇今日までは天気が良く、蒸し暑いですが、明日から明後日は雨の予報が出ています。梅雨のはしりの状態で、大きな梅雨前線が列島を縦断するようです。このことを受け、本日行う体育祭予行練習後に、金曜日の体育祭を実施するか否かを判断します。もし延期の場合には、26日の火曜日になることをご了承ください。

〇今週から千葉県たまごプロジェクト(教員インターンシップ)で、大学4年生が1年間の研修に入りました。授業だけでなく、学校教育活動全般にかかわり、教員としての心構えをつくっていきます。我々の後輩になりますので、しっかりと学んでもらいたいです。

 

〇中学校の美術科の目標は、「表現及び鑑賞の幅広い活動を通して、造形的な見方・考え方を働かせ、生活や社会の中の美術や美術文化と豊かに関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す」と学習指導要領に明記されています。またもう少し詳しくなると、次の3つがポイントです。

①対象や事象を捉える造形的な視点について理解するとともに、表現方法を創意工夫し、創造的に表すことができるようにする。

②造形的なよさや美しさ、表現の意図と工夫、美術の働きなどについて考え、主題を生み出し豊かに発想し構想を練ったり、美術や美術文化に対する見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。

③創造活動の喜びを味わい、美術を愛好する心情を育み、感性を豊かにし、心豊かな生活を創造していく態度を養い、豊かな情操を培う。

〇美術科を内容面からみると、「A表現」、「B鑑賞」及び〔共通事項〕から構成されています。「A表現」は、主体的に描いたりつくったりする表現の幅広い活動を通して、発想や構想に関する資質・能力と技能に関する資質・能力を育成する領域です。美術科における表現活動は、その活動の目的や特性から、絵や彫刻などのように、感じ取ったことや考えたことなどを基に自由に工夫して表現する活動と、デザインや工芸などのように伝えることや、使うことなどの目的や機能などを考え、表現方法を工夫して表現する活動に分けられます。

〇そしてこれらの活動では、表したい主題を生み出し表現の構想を練るなどの発想や構想に関する資質・能力と、発想や構想を基に材料や用具などを工夫して表す技能が組み合わさって働くことが重要であり、学習としてこれらの資質・能力を明確にし,調和を図って育成することが求められています。

〇1年生の感性は自由で豊かで、大人が思いつかない発想に驚かされます。クラスメイトと楽しそうに、自分の持つ作品のイメージを話し合っていました。

 須藤昌英

5月19日(火)学校公開と3学年音楽「歌詞を理解しての歌唱」

〇昨日から1学期の学校公開週間が始まりました。午前中の1~4校時の授業を自由に参観してください。ただし20日水曜日は体育祭予行練習、22日金曜日は体育祭となりますので、ご了承ください。またQRコードから参観した感想を寄せてもらえると、今後の指導に役立てるので助かります。

〇3学年の音楽の授業に参加しました。指導者は生徒たちに、「合唱で響きのある良い声を出すためには、頭が天井から引っ張られるような正しい立ち方をベースにし、背中や脇腹も使った深い腹式呼吸を行い、喉を大きく開くことが重要です」と繰り返し伝えています。

〇音楽科の教科の目標は、「表現及び鑑賞の幅広い活動を通して学習が行われることを前提とし、音楽的な見方・考え方を働かせた学習活動によって、生活や社会の中の音や音楽、音楽文化と豊かに関わる資質・能力を育成することを目指すことである」です。

〇また音楽を愛好する心情とは、生活に音楽を生かし、生涯にわたって音楽を愛好しようとする思いです。この思いは音楽のよさや美しさなどを感じ取ることによって形成されます。そのためには、音楽が醸し出すよさや美しさなどが人々の感情に何をもたらすのか、ということに着目する必要があります。音楽活動によって生まれる楽しさや喜びを実感したり、曲想と音楽の構造との関わりや、背景となる風土,文化や歴史などを理解したりすることを通して、音楽についての認識を深めていくことが音楽を愛好する心情を育てていきます。

〇歌唱の学習では、歌唱表現を創意工夫する過程で、様々な表現を試しながら、新たな知識や技能を習得することと、既に習得している知識や技能を活用することの両方が大切になるため、知識や技能を得たり生かしたりしながらとしています。このように、新たな知識や技能の習得は,創意工夫の過程で行われるものであることから、創意工夫に必要な知識や技能を習得してから創意工夫をするといったような一方向のみの授業にはならないよう留意する必要があります。

〇さらに歌唱表現を創意工夫するとは、曲に対する自分のイメージを膨らませたり他者のイメージに共感したりして、音楽を形づくっている要素の働かせ方などを試行錯誤しながら、表したい歌唱表現について考え、どのように歌唱表現するかについて思いや意図をもつことです。また、思いや意図は,創意工夫の過程において、歌唱表現に関わる知識や技能を得たり生かしたりしながらさらに深まったり新たな思いや意図となったりします。

〇生徒たちがそれぞれ工夫しながら、自分たちの合唱を表現しようとする姿をみて、今から10月30日の合唱フェスティバルが楽しみになりました。

須藤昌英

5月18日(月)カラスの子育てと3学年理科「自由落下運動」

〇先週、数人の生徒から「通用門前に今、カラスが群れていて、攻撃されました」と訴えがありました。実際に行ってみると、何羽かが近くの電柱や木を行き来しており、人間の姿を見ると一斉に飛び立ちます。カラスも人間を恐れていますので、お互い様です。ただ今後も生徒たちに被害があってはいけないので、対策中です。

〇調べてみるとカラスの繁殖期は3月~7月で、春には公園の高木、街路樹、電柱などに巣を作りはじめ、特に5~6月は、カラスのヒナ鳥の巣立ちの時期に当たり、親鳥はヒナを守るため、特に神経質になるそうです。

〇人が巣やヒナに近づくと親鳥は、大きな声で「カッカッ」と鳴き、頭上を鳴きながら飛ぶ、枝などをつつくなどして威嚇します。それでも気づかずに人が近づくと、頭の近くをかすめて飛んだり、時には頭を蹴るなどして攻撃したりすることがあります。

〇実際に私の娘が高校生の時に自転車通学をしている最中に、カラスに頭をつつかれた(幸い怪我まではいきませんでした)ことを本人から聞きました。ただその後娘はカラスを見ると、今でもその時のことを思い出すようで、一種のトラウマになっています。

〇とにかくカラスの行動をよく観察して、適切な距離を保つことだと思います。巣立ったばかりの幼鳥が、上手く飛べず一時的に地面に下りてしまうこともありますので、親ガラスを刺激しないように、近づかないようにしましょう。

〇3学年の理科では、「運動とエネルギー」の章を学んでいます。ここでは、物体の運動に関する現象について、日常生活や社会と関連付けながら、見通しをもって観察・実験を行い、その結果を分析して解釈し、物体に働く力と物体の運動の様子、物体に力が働くときの運動と働かないときの運動についての規則性を見いださせて理解させることが主なねらいです。

〇「運動の規則性」について、物体の運動についての観察・実験を行い、運動には速さと向きがあることを知ることや物体に力が働く運動及び力が働かない運動についての観察・実験を行い、力が働く運動では運動の向きや時間の経過に伴って物体の速さが変わること及び力が働かない運動では物体は等速直線運動することを理解させます。その際、物体に力が働くとき反対向きにも力が働くことも触れます。

〇また「落下運動」については、斜面に沿った運動を中心に扱い、特に斜面の角度が90度になったときに自由落下になることにも触れます。落下運動については、斜面に沿った台車の運動を中心に調べ、斜面上の台車の運動と斜面上を動く台車に働く力の大きさについて、実験を計画して行い、その結果を分析して解釈する活動を行います。

〇その際、一定の力を加え続けた場合の水平面上の物体の運動と比較するなど探究の過程を振り返らせることも考えられます。理科の内容は身の回りの日常生活の中のこととも大きく関連していますが、物体が斜面を転がる現象と、その角度が90度の場合は自由落下となるなどの知識のつながりが面白いと感じた授業でした。

須藤昌英

5月15日(金)PTAサポーターの支援と3学年国語「小説を読む」

〇昨日の午前中、暑い中でしたが、PTAサポーターの有志の方々に、来週の体育祭を前に、グラウンドの草取りをしていただきました。ありがとうございました。学校の限られた人員だけでは対応しきれない広範囲の整備していただき、生徒たちが安全で快適に活動できる環境作りに直結する非常にありがたい活動です。

〇また今年は創立80周年記念として、今考えているだけでも、次のような行事を計画しています。それぞれを実施するための必要な経費を援助をお願いしており、年間を通して学校を支えていただいていることに感謝いたします。今後もよろしくお願いします。

〇3学年ともなると、各授業中の発言やノートへの考えの表現などが、深くなっています。学習指導要領では国語科の目標として、「言語の教育としての立場を一層重視し、国語に対する関心を高め、国語を尊重する態度を育てるとともに、実生活で生きてはたらき、各教科等の学習の基本ともなる国語の能力を身に付けること、我が国の言語文化を享受し継承・発展させる態度を育てることに重点を置いて内容の改善を図る」とあります。

〇小説を読むことは、単なる物語の追体験ではなく、登場人物の心情を理解し、作者の意図を読み解く営みです。さらに小説を読み取ることは、文章の「行間」に隠された登場人物の心理、場面の雰囲気、そして作者が隠したテーマや意味を、根拠を持って合理的に解釈するプロセスであり、スパイラル的に学年を追ってその力を高めていきます。

〇書かれていることを読んで自分の考えをもつことに関しては、第1学年では文章に表れているものの見方や考え方をとらえ、自分のものの見方や考え方を広くすること、第2学年では文章に表れているものの見方や考え方について、知識や体験と関連付けて自分の考えをもつこと、そして第3学年では文章を読んで人間、社会、自然などについて考え、自分の意見をもつことを目指しています。

〇このように国語の授業で身に付けた読解力等をいかし、学校図書館にある本なども楽しく読んでもらいたいと願っています。

須藤昌英

5月14日(木)水槽の展示と1学年数学「加減混合計算」

〇今月から正面玄関に設置した水槽で、日本の在来種でとても珍しい魚や水草などを展示しています。休み時間にその前を通る生徒たちも、中を覗き込むように観察し、「かわいいね」とか「地味な魚だな」などとつぶやいています。

〇日本の河川における在来種の減少と外来種の増加は、非常に深刻な環境問題となっています。例えばブラックバス(オオクチバス)やブルーギルなどの外来魚が、もともと日本にいた魚(在来種)を捕食したり、生息場所を奪ったりしています。こうしたことから従来の生態系が大きく変化しており、在来種の多くが絶滅の危機だそうです。

〇水槽の生き物は本校の森崎博之教諭が、ゴールデンウィーク中に自ら北海道に行き、幾つかの川や湿原で採集してきたものです。森崎教諭は以前に、国の研究機関に勤務していて、過去には南極にも研究員として行っている実績があります。理科の授業もその知識をいかし、生徒たちからの疑問にも的確に返答しています。

〇森崎教諭を通し、人が何か一つでも専門性をもって探究し続けることは、成長の基盤となり、キャリアや人生においてプラスの連鎖を生み出すと思います。生徒たちにもその専門性を感じてほしいです。

 

 

〇昨日の1学年数学は、「正負の数の混合計算」でした。小学校算数科の数についての学習では、身の回りの物を数えることに始まり、負でない整数、小数、分数について、それらの概念を理解するとともに、四則計算の意味を理解することができるようになっています。また、それらの数を用いたり計算したりすることができるようになっています。そして、数の概念を次第に広げながら、計算についての理解を深め、身の回りの事象にそれらを適用して問題解決をする学習が行われてきています。

〇中学校数学科においては、中1で負の数、中3で無理数を導入し、数の範囲を拡張します。ここでは、拡張するときの考え方を理解するとともに、数の集合と四則計算の可能性を理解させます。このようにして数の概念の理解を一層深め、これらの数を用いて、より広範な事象を一般的にかつ明確に表現して処理できるようにすることをねらいとしています。

〇また新しく導入された数の四則計算の意味と方法を理解し、その計算ができる負の数、無理数を含む数についての四則計算の意味と方法を理解し、その計算が能率的にできるようにすることを次のねらいとしています。

〇中学校1年数学における正・負の数を使った「加法・減法の混合計算」の手順は、「すべての演算の記号を、規則に従って『+(たす)』に直して、まずカッコを外す」のが基本です。そうなると式は項だけになり、あとは正の項と負の項にわけて計算して答えを求めます。この基本スキルは、今後数学を学ぶ上で、いつも必要となってきます。この時期に繰り返して練習することにより、「頭で考える」というよりも「手が覚えている」くらいまで習得することが望ましいです。

須藤昌英

5月13日(水)保護者面談と1学年英語「冠詞と三単現のs・es」

〇月曜日から保護者面談を行っています。学校で行う面談などの主な目的は、学校と家庭が連携してお子様の成長を多角的に支えることです。具体的には、担任等から生活・学習状況、友達関係、係活動での様子などを伝えます。逆に保護者の方からは、お子様の性格・傾向、趣味・特技、家庭での過ごし方、そして教育方針などを聞き取ります。

〇ともかくお子様の成長と課題の確認,、学力や生活面での成長した点(長所)を共有し合い、自信につなげようと考えています。さらにもし苦手な学習や活動の分野や生活上の課題など、悩みや困りごとがあればご相談ください。直接対話することで、お互いに協力してお子様を育てるパートナーとしての信頼を深められたら、短い時間でも有意義な時間になると思います。よろしくお願いします。

〇昨日は中学校に入って本格的に英語の学習を始めた1学年の授業を参観しました。グローバル化が急速に進展する中で、英語をはじめとした外国語によるコミュニケーション能力は、これまでのように一部の業種や職種だけでなく、生涯にわたる様々な場面で必要とされることが想定されています。

〇平成20年改訂の学習指導要領は、小・中・高等学校で一貫した外国語教育を実施することにより、外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする力を身に付けさせることを目標として掲げています。そして「聞くこと」、「話すこと」、「読むこと」、「書くこと」などを総合的に育成することをねらいとして、様々な取組を通じて指導の充実が図られてきました。

〇しかし学年が上がるにつれて、生徒の学習意欲に課題が生じるといった状況や、小・中学校種間の接続が十分ではなく、進級や進学をした後に、それまでの学習内容や指導方法等を発展的に生かすことができないといった状況が課題として残っています。これらは英語に限ったことではなく他の教科でもありますが、前述の英語教育の目的から考えると、特に改善が必要だと感じています。

〇そこで中学校においては、小学校における外国語活動の成果として、英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度が育成され、「聞くこと」及び「話すこと」の活動を行うことに慣れているといった変容が生徒に見られること等も踏まえ、授業における教師の英語使用や生徒の英語による言語活動の割合などが高くなる傾向にあります。

〇私としては、生徒が自分の関心のある事柄から日常的な話題や社会的な話題まで、一層幅広いコミュニケーションを図ることができるようになってもらいたいです。そのため、内容においては、お互いの考えや気持ちなどを外国語で伝え合う対話的な言語活動を重視するとともに、具体的な課題等を設定するなどして学習した語彙や表現等を実際に活用する活動を充実させ,言語活動の実質化を図っていくように、英語科の教員にはお願いしています。

須藤昌英

5月12日(火)授業観察レポートと1学年理科「植物の葉や根のつくり」

〇昨日NHKの国会中継で、参議院決算委員会質疑が放映されていました。特に午後は、教育に関する質問で、不登校児童生徒、教職員の待遇、幼稚園教育などが答弁されていました。日本の教育に対する公的支出(教育予算)は、国際的に見て低水準であることが長年指摘されています。国レベルでもっと議論を深めてもらいたいです。

〇先週より授業の様子を1時間の流れがイメージできるように、ポイントだけを押さえ4コマで伝えています。4コマはいわゆる「起・承・転・結」で、別の言葉で表現すると「見出す、広げる、深める、まとめあげる」です。

〇「見出す」の段階ではその授業の課題を把握し、1時間の見通しを持たせることを大切にします。ゴールはどこかをイメージし、主体的に授業に参加させるようにします。

〇「広げる」では、まず与えられた課題に対して自分で考えたり調べたりすることをさせます。つまり課題に対して「当事者意識」をもたせ、試行錯誤を通して自分なりの答えをもつようにします。

〇「深める」では、自分の考えと友達との考えを出し合う交流や対話をさせます。このことによりそれぞれの考えの違いや共通点が明確になり、いろいろな角度から課題を見つめることができます。

〇「まとめ上げる」では、1時間の授業でわかったこと、自分の考えが最初と最後ではどう変わったかの振り返り、さらに次時にはどのようなことを学ぶのかのイメージをもたせます。

〇教科ごとに身につけさせたい資質能力や学習内容は異なりますが、上記の4ステップはすべての授業で共通です。来週の18日~22日までの学校公開における授業参観でも、起承転結の流れを意識して参観して頂くと、担当教師のねらいがわかってくると思います。

〇昨日は1学年の理科を参観しました。私は生徒になったつもりで、生徒の表情の変化やつぶやきを拾いました。長年の癖でどうしても教員の立場で授業をみることが多いですが、あえて生徒の学びの視点に立つことで、その授業の本当の姿がみえてきます。

〇一昨日の2学年の理科は、化学の内容でしたが、昨日の1学年は、生物でした。中学校理科の第1分野と第2分野は、取り扱うテーマが大きく異なります。第1分野は「物理・化学(理論と基本的計算が必要)」、第2分野は「生物・地学(知識とつながりの整理が必要)」が中心です。「私は理科が好き」という生徒も、よく聞いてみると、第1分野なのか第2分野なのかは、その人によって異なります。

〇理科では身近な生物についての観察、実験などを通して、生物を分類するための観点や基準を見いだして表現することで、いろいろな生物の共通点と相違点に着目させます。まず校庭や学校周辺の生物の観察を行い、いろいろな生物が様々な場所で生活していることを見いだして理解するとともに、ルーペや双眼実体顕微鏡などの観察器具の操作、観察記録の仕方などの技能を身に付けさせています。

〇すでに小学校では、生物は色・形・大きさなど、姿に違いがあること、植物の体は根,茎及び葉からできていることを学習しています。そこで中学校では、さらに詳しく植物の体の基本的なつくりを理解することやその共通点や相違点に基づいて植物が分類できることを見いだして理解することをねらいとします。具体的には、花のつくりを中心に扱い、種子植物が被子植物と裸子植物に分類できることを扱うこと、その際胚珠が種子になることにも触れること、さらに被子植物が単子葉類と双子葉類に分類できることを学びます。なお、種子をつくらない植物が胞子をつくることにも触れていきます。

〇今回は、葉脈の形状、芽生えの様子、根の様子に関する共通点や相違点から、被子植物が単子葉類と双子葉類に分類できることを理解させます。さらにマツなどの裸子植物の花を観察させて被子植物と比較して相違点を見いださせ、種子植物が被子植物と裸子植物に分類できることを理解させます。

須藤昌英

5月11日(月)生活記録ノート(日記)と2学年理科「化学変化」

〇朝晩はまだ涼しいですが、日中は晴れると直射日光は強く、暑く感じます。来週金曜日の体育祭まで、5月晴れが続くと良いのですが。

〇自分が学校や日常生活で体験した日々の出来事を日記風に残し、自分で振り返ることを全学年で行っています。使用している市販のノートの名称は、1学年が「わすれないぞう」、2学年が「DAILY LIFE」、3学年が「自分ログ」と別々です。

〇また担任や学年職員も、その日記から本人の思っていることややってみたいことを知ることができ、日常の声掛けに役立てています。私も学級担任をしていた際、毎日楽しみに読んでいました。一言コメントとして「よく頑張っていますね」なども書きましたが、大抵は「へえーそうなんだね」とか「またそのことについて教えて」などのたわいないものが多かった記憶があります。

〇日記の楽しさは、忘れたくないと思ったこと、何気なく気になったこと、誰かに話すほどでもない些細な事を書き止めておき、後で見返すことにあります。書く内容も書き方も、自由なところが日記の魅力で、書き続けることで、日々の見え方も変わってきます。特に新生活がスタートしたこの時期は、日記を書き始めるチャンスです。

〇似た言葉で、「日記(Diary)」と「日誌(Logbook)」があります。2つの最大の違いは、「誰が何のために書くか」です。日記は「自分の感情・個人的な記録」を主観的に綴るもの、日誌は「特定の目的・事実の客観的な記録」です。日記は主に自分用、日誌は業務日誌のように他者との情報共有を前提とする場合が多いです。要するに、個人の振り返りや感情を記録したいなら「日記」で、仕事の進捗や事実を共有・記録したいなら「日誌」となります。

〇ちなみに学校にも「学校日誌」という業務に特化したものがあります。この日誌は、学校での日々の出来事、教職員の勤務状況、施設管理、学校行事、事故記録などを記録する公式の書類です。学校教育法に基づき備え付けが義務付けられており、原則5年間の保存が定められています。

〇2学年の理科は化学変化について学んでいます。ここでは、2種類の物質同士が結び付く反応の実験を行い、反応前とは異なる物質が生成することを見いださせ、化学変化について考えさせます。そして化合物の組成は化学式で、化学変化は化学反応式で表されることを理解させます。例えば、金属が酸素や硫黄と結び付く反応のように、反応前後の物質の色や形状などの違いが明確なものを取り上げます。

〇また物質同士が結び付いて生成した物質の性質を調べる方法を考えさせる際には、1学年の「身の回りの物質」で学習したことを活用させるようにします。なお、硫黄を用いた実験では有害な気体が発生することもあるので、適切な実験の方法や条件を確認するとともに、理科室内の換気に十分注意しています。

〇次に物質同士が結び付く反応と1学年の「物質の成り立ち」で学習した分解における化学変化を、原子や分子のモデルを用いて考察させ、微視的に事物・現象を捉えさせるようにします。その際,模型を用いるなどして目に見えない原子や分子をイメージしやすいように工夫します。また化合物の組成は化学式で、化学変化は化学反応式で表されること、化学変化の前後では原子の組合せが変わることを理解させます。

〇その際、化学式や化学反応式は世界共通であることや、化学変化を化学反応式で表すことは化学変化に関係する原子や分子の種類や数を捉える上で有効であることにも気付かせるようにします。なお化学式や化学反応式については、簡単なものとして、観察・実験などで実際に扱う物質や化学変化で構成する原子の数が少ないものを取り扱います。

須藤昌英

5月8日(金)全国学力・学習状況調査(中3:英語「話すこと」)と全学年保健体育「陸上競技:リレー」

〇昨日の体育の授業は、全学年で体育祭の種目練習を兼ねて行いました。日差しが照り付けると、暑くて体力を消耗します。水分補給も随時行っていましたが、体育科教員からは、タオルの持参と帽子の着用を呼び掛けていました。今日は6校時に全体練習を行います。

〇先月に実施した2026年度(令和8年度)の全国学力・学習状況調査(中学校3年生)において、残っていた英語の「話すこと」調査を昨日、CBT方式(タブレット端末)で実施しました。生徒はヘッドセットを使用し、即興での表現力や日常的な話題に関する考えを伝える力の測定に挑みました。

〇具体的な方法は、タブレット画面に表示される設問に対し、ヘッドセット(マイク付きイヤホン)を使って、口頭で解答し、それを録音します。主な内容は日常的な話題(全5問程度)について、自分の考えや理由を即興で話します。これはあらかじめ用意された文を読むのではなく、その場で考えて英語を話す力が求められます。

〇この中学校英語「話すこと」調査では、音声データをアップロードする形で調査をしますが、解答に時間制限は設けず、解答が終わり次第、手動で次のページに進む方式でした。また、近くの生徒の解答が聞こえたり、解答を拾ってしまったりしないよう、体育館で出来る限り分散して着席しました。

〇体育祭練習では、各学年ごとに「個人種目(徒競走又はレク種目)、学年種目、学級対抗リレー(2年生は色別)、8の字跳び、綱引き、大玉送りなど」に取り組んでいます。

〇中学校の保健体育におけるリレー指導のポイントは、個々の走力向上に加え、チームとしてバトンパスでの減速を最小限に抑えることにあります。バトンパスの成否はタイムに直結するため、主に3点を重点的に指導します。1つ目は次走者が加速しながらバトンを受け取ることで、前走者のスピードを殺さずに次へ繋げます。その際「ハイ」の声掛けで、前走者が渡す直前にしっかり声を出し、次走者が迷わず手を出すようにします。そして 次走者が走り出すタイミング(前走者がどの位置に来たらスタートするか)をチームで試行錯誤させ、最適な位置を見つけさせます。

〇また慣れてきて上級者になると、「ノールックパス」つまり前を見たままで受け取る一連の動作を目標に掲げ、技能向上を促します。さらに身体を使うだけでなく、走順の戦略的な配置各選手の特性に合わせた配置を考えさせることで、思考・判断の力を養います。

〇リレーはトラックに沿って走りますので、特にコーナー走のテクニックがある程度必要です。コーナー走行では、遠心力への対応が重要となります。コーナーラインのギリギリを走ることで最短距離を進みつつ、頭はまっすぐ保ちつつ、体を内側に少し傾けてバランスを取るよう走れるように練習します。また腕振りの方向の基本は、「外側の腕(右腕)を大きく、内側の腕(左腕)を小さく」振るのがコツです。もちろんやりながら身体がそれを覚えていくこともありますが、知識として頭の中に整理しておくことも重要です。

須藤昌英

 

5月7日(木)体育祭練習開始と「脳育て」

〇5日間の連休が明けました。朝7時には、部活動の生徒たちが元気よく登校してきました。ただ大型連休の疲れが残っていることもあります。遅寝や遅起きになり、生活のリズムが崩れていることが主な原因です。大人でも生活リズムの習慣を戻すために、1~2週間かかると言われていますので、今日と明日の過ごし方が来週からに影響することでしょう。

〇今朝は曇り空でしたが、今後は晴れると気温が急上昇し、全国各地で季節外れの暑さとなる予報が出ています。今日から22日に行う体育祭の練習が始まりますので、注意が必要です。特に急な気温上昇は、身体が暑さに慣れていない(暑熱順化ができていない)生徒にとって、健康リスクが高まる可能性があります。

〇もちろん事前に必ず「暑さ指数(WBGT)」を確認し、数値が高い場合は活動の制限や中止を検討します。WBGTは熱中症を予防することを目的とした指標で、人体と外気との熱のやりとりに着目した数値です。気温だけでなく湿度も重要で、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体内の熱を逃がせません。特に数値が28を超えると熱中症の危険性が高まり、数値が31を超えるとすべての屋外での活動はとりやめます。

〇熱中症対策はいくつかあります。まず5月はまだ汗をかく機能が十分に働いていないため、真夏より低い気温でも熱中症のリスクがあるので、健康観察を入念に行います。また生徒にはこまめな水分補給として、喉が渇く前に飲むよう指導します。さらに登校時は涼しくても日中は暑くなるため、ジャージ等を脱ぎ着して体温調節をするように促します。

〇意外に大切なのは紫外線対策で、できるだけ帽子の着用を呼びかけ、直射日光を避けるようにします。日焼け止めクリームの使用も認めていますが、無香料のものを原則とし、休み時間等に適宜塗布してください。また必要であればサングラスの着用も認めますので、担任等に申し出てください。

〇できれば給食もいつも通りに食べられることが理想です。給食は、水分・塩分・栄養素(ビタミンB1、ビタミンC、ミネラル)の補給の役割を果たしますので、涼を感じる教室でしっかりと噛んで食べるようにしましょう。できるだけ涼を感じるメニューも提供していきます。食後の昼休みも身体を休めるようにするとよいでしょう。

〇とにかく一番大切な予防は、寝不足や朝食抜きを避けることです。学校でも上記のことを繰り返し指導しますが、ご家庭でもお子様の規則正しい生活を心がけさせてください。生徒たちが楽しみにしている体育祭が、楽しい思い出になるようにご協力ください。

〇小児科医師及び発達脳科学者で、文教大学の成田奈緒子教授は、多くの著書がありますが、それらに一貫して主張しているのは、「子育て=脳育て」ということです。子どもの脳(特に前頭葉)を「順序良く、バランスよく」育てる作業が大切で、脳を育てるとは、「神経細胞(シナプス)を増やすこと」だそうです。

〇「脳育て」を家づくりに例えると、2階建ての家をイメージし、その1階は、「からだの脳(朝起き、就寝、睡眠、食べる、排せつ、呼吸、体温維持等)」で、2階が「おりこうさん脳(会話、読書、学習、運動等)」と表現されています。

〇家と同様に2階をつくるにはまずはしっかりとした1階部分をつくることだそうです。その上で、あとから2階部分はゆっくりとつくればいいとなれば、やはり規則的な生活を優先させることが最優先です。先ほどのように、よく言われ使い古された言葉ですが、結局「早寝・早起き・朝ごはん」が大切で、特にこのゴールデンウイーク明けはそれが乱れがちになるので要注意です。

〇そして中学校時代は、論理的で人間的な思考ができるようになり、さらに抽象的な概念・言語を使って表現したりするようになります。ご家庭で最近、お子さまの言っていることが、「今までよりも『屁理屈』のような言い訳をすることが増えたのでムッとする・・」や「昨日言っていたことと今日の言い分がまったく違うので困惑している・・」などの様子があるとすれば、それが人にとって重要な成長の過程だと理解してあげてください。

須藤昌英

 

5月1日(金)「こどもの日」と身体的技能や芸術表現をする教科

〇5月に入りました。世間では、今週から来週にかけてを「ゴールデンウィーク」と呼び、観光地などは人の往来が多くなっています。「ゴールデンウィーク」という名称の由来を調べてみると、1950年代の映画業界が4月末から5月上旬の連休に、お正月やお盆並みの高い興行成績を記録したことから、「黄金週間」の別名(英語)を宣伝用に使ったのが始まりだそうです。

〇確かに、「昭和の日」「憲法記念日」「みどりの日」「こどもの日」と祝日が集中しており、季節的にも快適で、旅行や行楽のかき入れ時となっています。ただそのおかげで5月は、学校の課業日(授業を行う日)数が他の月よりも少なく、しかも連休明けは授業についてなどの年度当初のような確認を再度しなければならないので、授業進度が遅れがちになります。

〇今日は午後に市内の各小中学校で、一斉の教員研修が行われるため、3時間授業で11時35分に下校です。あいにく天気は雨模様ですので、室内で安全に過ごすようにお願いします。また夕方以降に外へ行く際も、自転車の乗り方には充分留意するようにしてください。

〇市内小中学校教員の一斉研修は、年に3回あり、今日がその1回目です。そもそも教員には「研修の義務がある」と法律で定められています。参考までに、

「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。(教育基本法9条)(研修)」とあります。

〇具体的には昨今の最新の教育に関する内容の研修を積み重ね、人間としての素養を高めたり、教員としての指導力を向上させたりすることにより、生徒たちの学びの質が高まるようにしていきます。

〇5日は国民の祝日の一つ、「こどもの日」です。この日は古来から「端午の節句」として、子どもの健やかな成長を願う行事が行われていたという歴史があります。つまり日本人が子どもを大切な存在としてきた証でもあるそうです。

〇有名な東京大学名誉教授で解剖学者の養老猛司氏は、過去の講演の中で、「本来の教育は、身体を使って表現することでした。もともとインプットの学習とアウトプットの表現は一緒だったのですが、近代教育ではそれを分離してしまいました。昔の『文武両道』は、その2つ(学習と表現)がもとは1つであることを示しており、それがサイクルを描いて回っていないといけないのです」とおっしゃっています。

〇先日まで書いた5教科(国・数・英・社・理)は、高等学校の入試科目となっていることもあり、成績などへの関心も高くなっています。一方で音楽・美術・保健体育・技術・家庭などの教科を、通称「技能(表現)教科」や「副教科」などと呼んだりします。

〇私は先ほどの養老氏の話に関連しますが、前者が「主に文字や数字を使っていろいろな概念の理解を深めること」に対し、後者は「手や足などの自分の身体を使って何かをかたちにしていくことだ」思っています。

〇まさに別表の各5教科は、それぞれのねらいをもって、生徒たちの感性を豊かにするために、日々の授業を行っています。生徒も他の人と比較するのではなく、自分なりの作品制作や表現活動を行っているので、表情が豊かに見えます。

〇中学期はちょうど「子どもと大人の中間」にあたる時期です。子ども時代は「感性」で生きていることが多いですが、それが大人へと成長するにつれて、「理性」の部分が増えてきます。

〇つまり教科で考えると、感性の「音楽・美術・保健体育・技術・家庭」と理性の「国語・社会・数学・理科・英語」の2つに分けられます。もちろんこの2つに優劣はありません。

〇各教科は別図のようにネットワークでつながっています。簡単に言えば知識などを積み上げていくもの(想像性)と技能を身につけてスキルアップするもの(創造性)がありますが、それは学びに向かう力の育成という目的は共通しています。

〇「こどもの日」を契機に、感性を育てる教科の大切さにも目を向けてもらい、明日からの5連休あけからも生徒たちには授業に楽しく参加してもらいたいと思います。

須藤昌英