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4月30日(木)英語の目的は英会話の流暢さではない?!
〇昨日の「昭和の日」は、日本の歴史上で最も長く63年間続いた元号である「昭和」が、激動の時代(戦争後の復興をなし遂げたなど)だったことを振り返り、国の将来を考える国民の祝日でした。ゴールデンウイーク中でもあり、たくさんの人が行楽にでかけていました。
〇私も時々過去の子育て中ではよく、「ぐずぐず(愚図愚図)しない!」という言葉を息子や娘に投げかけていたのを思い出し、反省することがあります。ちなみに、漢字の「愚図」は当て字のようです。漢字は意味を想像しやすいので、特に「愚(おろ)か」の字が入っていると、マイナスのイメージが強くなります。調べると「ぐずぐず」には、主に2つの語源説があるようです。
1「鼻詰まりの音」からきた説
「くすくす(忍び笑い)」や「くすん(軽いくしゃみ)」など、鼻腔が乾いた音は「く」の音で表現されますが、鼻水が出て通りが悪くなると濁音がついて「ぐず」に変化。この鼻が詰まってはっきりしない音から、「泣きべそをかいて不平を言う(ぐずる)」様子や、態度・行動がはっきりせずのろのろしている状態を指すようになったと言われています。
2「くつろぐ」からきた説
辞書『大言海』などによると、平安時代に「冠(かんむり)がゆるむ」など、物理的なゆとりを指していた「くつろぐ」が語源という説があります。「くつ(崩れるの語根)」+「ろぐ(動揺する)」が変化して、物がゆるんだり、心がゆるんで安心したりする様子を表すようになり、それが転じて「締まりがなく、もたもたしている」という意味の「ぐずぐず」になったと考えられています。
〇いずれにせよ心情的にはあまり使わない方がよいと今は思います。「ぐずぐずしない」と頭ごなしに否定するよりは、具体的な行動を促すポジティブな言葉に言い換えるのが効果的ではないでしょうか?
〇自分なりに「なぜ『ぐずぐずしない』は避けた方がいいのか?」を考えてみました。まず子どもにとって「ぐずぐず」は抽象的な状態を指す言葉で、ただ否定されるだけで「次にどう動けばいいのか」の正解が見えないため、さらに動きが止まってしまうのかもしれません。
〇特に頻繁に言われ続けると、「自分はやっぱりダメな子だ」というネガティブなセルフイメージを持ってしまうリスクがあります。この自己肯定感を下げる可能性は、子どもを良い方向へ導こうとして発した言葉とは正反対の結果になります。
〇また子どもにも「ぐずぐず」しているには、それなりの理由があるものです。疲労(体調不良)、「どうしてよいかがわからない」、あるいは葛藤を抱える心理状態など、子どもは子どもなりに動けない理由があることが多いことは想像できます。であるならば、もっと子どものやる気を引き出す言葉、「本当はどうしたい?何か手伝うことはあるかい?」など、子どもに自己決定させるような促しに切り換えることがよいと思います。否定形(〜しない)を肯定形(〜しよう)に変えるだけで、子どもの脳は行動をイメージしやすくなります。
【使用している英語の教科書】
〇国語や数学にそれぞれの世界観があるように、「世界の共通語」と言われる英語も、近年は小学校の外国語活動が活発になっているおかげで、少しずつ生徒たちにはその特性や特徴などは理解されていると思います。
〇英語を含む外国語科の目標は、「簡単な情報や考えなどを理解したり表現したり伝えあったりするコミュニケーションを図る資質・能力を育成すること」となっています。よく「コミュニケーション能力」を考えるうえで最も大切なことは、「双方向のもの」であり、相手への伝達だけでなく、「相手からの情報をいかに上手に(正確に)受け取るか」という観点も持っていなければならないと言われます。
〇しかし世間では、すでに高機能でコンパクトな翻訳機はAIを搭載し、外国へ行くにもそれをもっていけば、大抵のことは困ることはない時代になっています。ではなぜ、英語を学習するのでしょうか?先ほどのコミュニケーションのツールとして、英語は日本語よりもある面は適していると思います。でもそれだけでしょうか?
〇これも私見にすぎませんが、私自身も中学校から英語を勉強し始めて、やはり英語の文法に馴染むのに時間がかかった記憶があります。当時はよく「S主語、V動詞、O目的語、C補語」を組み合わせた5文型をひたすら覚えましたが、それまでどうしても日本語との違和感が頭から離れませんでした。ところがある日突然、その霧のようなものがさっと消え去り、しっくりと英文が見えるようになった経験は、今でも忘れられません。
〇そしてさらに、例えば日本語との一番大きな違いである、主語の次に動詞がくるのも、「これも悪くないな~」と思うようになりました。と同時に、逆に日本語の奥ゆかしさなどの良い面も、両者の比較によってより明確になりました。実際に英語を日本語へ、日本語を英語に変換する際、その感覚が一番役に立ちました。生徒たちには、互いにコミュニケーションをとりながら、英語と日本語のそれぞれの良さを自分なりに感じてほしいと思って、各学年の英語の授業を参観しています。
〇また2020年度の学習指導要領改訂により、英語の4技能が注目されています。4技能とは、「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「書く(Writing)」の4つの能力のことで、従来の「読む・聞く」のインプットに加え、「話す・書く」のアウトプット能力をバランスよく習得し、実際のコミュニケーションで使える英語力を目指す考え方です。
〇この4技能は、真の言語運用能力(相互コミュニケーション)を身につけ、グローバル化する社会で実際に役立つ英会話や業務を行うために不可欠です。従来の暗記中心の「2技能(読む・聞く)」では対応できない、意思疎通、情報発信、長文読解、初見の問題への対応力を高めると期待されています。
〇冒頭の「ぐずぐずしない」と否定するよりは、具体的な行動を促すポジティブな言葉に言い換えるのが効果的とも通じますが、この4技能をバランスよく学ぶことで、実用的なコミュニケーション能力を高め、将来のグローバルな場での活躍につながってほしいです。
須藤昌英
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