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5月28日(木)ドクダミの花と1学年国語「説明的文章」

〇学校の敷地に今、ドクダミが群生している場所が数か所あります。近くを通るときに独特な匂いがします。ドクダミは、日陰や湿った場所を好み、地下茎を伸ばして群生する生命力の強い多年草です。葉や茎を傷つけると強い匂いを放つことと、初夏に咲く白い花のような「苞(ほう)」が大きな特徴です。

〇先日5歳の孫娘と自宅近辺を散歩していると、「この花は可愛いのに、においが臭いけどどうして?」と質問されました。いつも子どもの質問は突然なので、その時もすぐに答えられず、「そうだよね、不思議だね」とお茶を濁しました。ただそれがきっかけで私もいろいろと調べたり考え直したりできるので、有難いと思います。

〇調べると、和名のドクダミは「毒矯め(どくため)」の意味があり,その薬効に由来するようです。薬用には開花期の地上部を用い、生薬名をジュウヤク(十薬)といい、利尿薬や消炎薬として利用します。十薬という生薬名の由来は,馬がかかる十種の病に効果があるという江戸時代の言い伝えによるようです。

〇日本では独特の臭いがあるためにあまり好まれませんが、ベトナムではハーブだけでなく、野菜としても利用され、春巻きなどの具に加えられているそうです。日本人の感覚からすると、驚きです。アジア各国で広く利用されているコリアンダー(コエンドロ)も特有の香りを持ち、日本の食文化では初めは戸惑いがあったようですが、次第に馴染んできたようです。

〇私はあまり好きではありませんが、パセリが日本に伝わったのは江戸時代(18世紀頃)で、当初から今のように庶民に受け入れられていなかったことや、近年ではパクチーなども徐々に広まっていることなどから考えると、日本でもドクダミがハーブや野菜に仲間入りする日がくるかも?知れません。

〇ともかく毎年ドクダミの臭いをかぐと、夏の到来を感じます。週末は真夏日の予報があります。体育祭の疲労をしっかりと癒したいものです。

〇昨日の5校時、1年生の国語を参観しました。2,3年生も体育祭の疲れが見えましたが、給食後の授業にもかかわらず、1年生は比較的元気な様子でした。中学校1年生の国語における説明文(説明的文章)の読み取り指導では、小学校での既習事項を土台にしつつ、「論理的な構成の把握」と「事実と意見の区別」を自立して行えるようにすることが最重要の要点です。

〇説明的な文章を読み進める際は、その「骨組み」をとらえることが重要になってきます。授業のように3部構成を意識させたり、文章全体の「問い」と「答え」の関係を視覚的・論理的に整理させたりします。具体的には、序論(はじめ)で提示されている「問い」や「話題(テーマ)」を的確に見つけ出させ、本論(なか)で問いに対する「事例」や「実験・データ」がどう展開されているかをつかませる、結論(おわり)で問いに対する「答え(筆者の主張・要旨)」をまとめさせます。

〇全体を通して、段落相互の関係の整理各段落の役割(意味段落のまとまり)を考えさせ、形式段落がどうつながっているかを意識させるようにします。そのつながりを可視化するために、構造図(ロジックツリーや関係図)をノートに書かせる指導も行っています。

〇特に大人になっても必要な読み方として、なんとなく読むのではなく、言葉の機能を手がかりに客観的に読解する力を養います。例えば接続語のチェック順接・逆接だけでなく、「つまり(換言)」「たとえば(例示)」「したがって(因果)」などの接続語に印をつけさせ、文と文の論理的関係を追わせたりします。また指示語の具体化「これ」「それ」などの指示語が、直前の何を指しているのかを常に言葉で指し示せるように意識させています。

〇中1の段階で特に重要となる、「客観的データ」と「筆者の主観的な考え」を見分けるクリティカルな視点を育てます。文末表現への注目「〜である」「〜というデータがある」などの事実(客観)の表現と、「〜ではないだろうか」「〜と考える」などの意見・主張(主観)の表現を明確に区別させ、具体と抽象の往還筆者の主張(抽象)を支えるために、どのような例・比喩・比較(具体)が使われているかを照らし合わせて読ませるようにしています。

〇そして一番大切なのは、ただ内容を理解する(受動的読解)だけでなく、読んだ内容を自分の知識や生活と結びつけることです。筆者の考えに対する評価や筆者の主張に対して、「自分は納得できるか、否か」「なぜそう思うか」を根拠(自分の経験や知識)とともに語らせます。さらにグループワークで「友達はどう読み取ったか」を比較させ、多様なものの見方に気づかせます。まとめとして読み取った要旨をベースに、自分の意見を短い作文や紹介シートにまとめる表現活動と連動させることもあります。

〇国語はすべての教科の知識を理解するための土台(ツール)です。そして教科書は「説明的文章」の典型です。生徒に教科書の内容を正確に把握できるような力を身に付けさせてあげたいです。

須藤昌英