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校長:子どもの学びを支える教師の専門性 ~NEEの授業から~

「校長先生、最近書いていませんね。」
とうとう子どもに指摘されてしまいました。

校長日記の更新がすっかり滞っていました。本校には頼もしい子ども記者や先生記者がたくさんいます。学校の様子を次々に発信してくれるので、ついつい安心してしまっていました。

しかし、校長も負けてはいられません。日々の学校生活はもちろん、研究会や講演会、学校視察など、さまざまな場所に足を運び、多くの方とお話しする中で、考えさせられることや学ぶことがたくさんあります。

せっかくですので、そうした出会いや学び、感じたことを少しずつお伝えしていきたいと思います。
ということで、子どもたちに叱られない程度に、これからはもう少しまめに校長日記を更新していこうと思います。

さて、先週末、東京で開催されたNew Education Expo(NEE)に参加しました。
今回は、二校の国立大学附属小学校において、国語科と外国語科の授業を参観する機会をいただきました。

どちらの授業も、教科としての学びを大切にしながら、子どもたちの思考や表現、対話を支えるためにICTが随所で活用されていました。生成AIをはじめとする様々なデジタルツールが活用されていましたが、それはあくまでも教科のねらいを達成するための手段でした。教師の明確な意図のもとでデジタルが活用されていたことが、とても印象に残りました。

また、授業後の振り返りでは、登壇して感想を述べる機会をいただきました。授業者の先生方のお話や授業づくりに対する姿勢からは、「子どもたちの学びをよりよくしたい」という強い思いや熱意を感じました。

その中で、私が最後に示したスライドのタイトルは、「デジタルが増えるほど、教師の専門性が問われる」です。

一人一台端末や生成AIなど、子どもたちが活用できるデジタルツールは確実に増えています。デジタル学習基盤が整うことで、子どもたちは学び方を選べるようになりました。しかし、その環境の中で子どもが何を学び、どう成長していくのかは、教師の見取りと働きかけ(声かけ)に大きく左右されます。

教師にしかできないことの一つは、データにならない一瞬を読み取ることです。学習履歴や生成AIとの対話記録から分かることは増えましたが、子どもの表情やつぶやき、友達との何気ないやり取り、迷いや納得感といったものは、データだけでは見えてきません。そうした姿を見とり、その子に必要な支援や問い返しを考えることは、教師の重要な役割です。

もう一つは、子どもが意図をもってデジタルを使えるように導くことです。「なぜ今AIを使うのか」「なぜ友達と相談するのか」「なぜ手がきで整理するのか」。子ども自身が目的に応じて学び方を選択できるようになるためには、その学びの意味や価値を教師と子どもが共有しながら、日々の授業の中で判断する力を育てていくことが大切です。

今回の授業を通して改めて感じたのは、デジタルが増えるほど教師の役割が小さくなるのではなく、むしろ教師の専門性がより重要になるということです。子ども一人一人の学びに寄り添いながら、学びをデザインし、見取り、支える。その価値を改めて考える機会となった一日でした。(校長 佐和)