校長コラム

心を込めた礼

 一学期後半から新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴うまん延防止等重点措置が再適用,緊急事態宣言が発令され,教育活動を思うように進めることができませんでした。また,局所的に記録的短時間に降る大雨など天候の不順がみられた今年の夏,子どもたちは,猛暑にも負けず様々な場面で素晴らしい活躍をしてくれました。
 特に,夏の総合体育大会・コンクールでは,それぞれの部活動が素晴らしい活躍を見せてくれました。「柏の葉中の生徒は,結果はもとより大会会場での応援態度や挨拶などが素晴らしいですね。」という言葉を他校の校長先生から頂きました。「部活動は日常の生活改善から」を生徒たちに呼びかけ,部活動の充実に取り組んできました。日頃の練習に加え,その成果の一端が表れてきたと思います。
 【…今年の夏,様々な出来事の中で考えさせられたことがあります。その一つは,東京オリンピックの柔道です。日本古来の武道である柔道の基本精神は,「礼に始まり礼に終わる」にあります。柔道では,道場への入場時,また練習や試合の前後には必ず「礼」を行ないます。また相手がいないと何も成し得ません。日々の練習の中,あるいは戦いの中で切磋琢磨しあう相手がいて,初めて自分自身を高めることができます。そのため試合においては,相手への敬意を表すために心を込めて礼をします。今,自分たちの日々の生活を振り返ったとき,「心を込めた礼」をどれだけしているでしょうか。ただ礼をするのではなく,ぜひ「心を込めた礼」を忘れないでほしいと思います。かの渋沢栄一も「礼儀ほど美しいものはない」と言っています。】以上は,9月1日の始業式で生徒達に話したことの一つです。
暑くて長い夏休みを終え,いよいよ今日から二学期が始まり,様々な行事や多様な教育活動が展開される二学期ですが,更に感染防止対策を徹底して,職員一同,生徒たちのひたむきさを大切にしながら日々の活動を進めてまいりたいと思っております。
 また,二学期は,スポーツの秋,読書の秋,芸術の秋,実りの秋などといわれるように,心身を充実させるのに,ふさわしい季節です。「毎日,充実した日を送り,何事にも最後まであきらめずに取り組み,一人一人が活躍することを大切に行事に取り組んでほしいと思います。そして,学年・学級で支え合い,励まし合いながら,二つの大きな行事、体育祭・柏葉祭を成功させ,全員で達成感を味わってほしいと思います。柏の葉中のリーダーとしての三年生の活躍を期待しています。
 最後になりましたが,保護者や地域の皆様,一学期同様、本校の教育活動へのご理解ご支援の程,よろしくお願いいたします。