校長コラム

挑 戦 の 夏

  夏の総合体育大会やコンクール等が中止になり,三年生にとっては,とても残念な夏になりました。そこで,7月下旬から8月上旬にかけて感染防止を講じた上で,総合体育大会やコンクールに代わる対外試合や発表会が実施されています。今までに活動してきた集大成として,柏の葉中生としての誇りと自覚を持ち,チャレンジ精神(挑戦)を忘れずに悔いの残らない試合や発表会になっていると思います。
 また今学期は,林間学校,修学旅行も中止となり,本来ならば,学年・学級の絆を深める大変大切な行事でありますが,これも残念でなりません。そこで,今後の感染状況にもよりますが,二学期以降に林間学校,修学旅行に代わる校外学習を予定しております。一年生も一学期実施する予定であった校外学習を実施してまいりたいと思います。
 先日4日には,生徒会総務を中心にリモートを使い,この柏の葉中をよくするために意見や質問,採決の取り方を工夫した生徒総会が行われました。生徒達は真剣な態度で総会に臨んでいました。とてもすばらしく思いました。
 学校では,短い夏休みに向け生活や学習など様々な指導を行いました。中学生時代の夏休みは過ごし方によって大きな差となって現れるといいます。まさにこの短い夏休みだからこそ様々なことに「挑戦」する時です。あえてこの短い夏休み「具体的な目標を立てやり抜くこと」,それが大切ではないでしょうか。反面,夏休みは気分も開放的になり,ハメを外した結果大きな事故へ繋がることがあります。自転車による事故もその一例かも知れません。今注意しなければならないことは,自転車が時には加害車両となることです。『携帯電話を使用しながら自転車に乗っていた高校生が歩行者に背後から衝突し,結果,歩行者に重い後遺障害が残ったとして,加害者に損害賠償として,裁判所は約5000万円の支払いを命じた。』,という判例もあります。今の時代,被害者にも加害者にもならない,両面の視点から生活を送ることが大事ではないでしょうか。
「挑戦の夏」,何よりも願うことは全校生徒が元気に二学期の始業式を迎えることです。

                                                                                                                                      柏の葉中学校校長 加藤定浩