校長コラム

二学期を振り返って

 「師走」の語源については「学校の先生が走る,お坊さんが走る,師匠が走る」など,様々な説がありますが,職員室はまさに「師走」の様相を呈してきました。学期末の成績処理事務,更には3年生の進路事務等,気の抜けない日々が続いています。

 二学期も残り少なくなりました。今学期は新型コロナウイルス感染拡大防止のため「体育祭」,延期した「修学旅行」,「林間学校」も中止となり,「柏葉祭」も皆様をお招きして開催することができず残念でなりません。本来これら行事での皆様からのたくさんの声援や拍手などは,どれも生徒たちの自信と誇り,そして笑顔につながるものです。しかし,現状を受けいれ,生徒たちが何事にも一生懸命に取り組む姿がこの二学期に見受けられました。

 「二年生の校外学習」,林間学校の代替行事ではありましたが,事前準備の活動を含めて,学年や学級の仲間関係が深まり,一人一人が成長してくれたと思います。「生徒会立会演説会,選挙」立候補者と推薦者の演説は,候補者誰が選ばれても柏の葉中の未来を任せられる大変立派な内容でした。また,この会を準備した選挙管理委員会の皆さんもありがとうございました。3年生は,きっとこのような後輩ならば…と安心してくれたと思います。

 「柏葉祭」,生徒の合唱から心ひとつの感動をもらいました。歌声委員の皆さんのお陰です。美術部の装飾は,とてもすばらしい作品ばかりでした。「読み聞かせ」,学習図書委員の皆さんによる柏の葉小学校四年生への読み聞かせで交流ができました。「情報モラル集会」,実例からSNSやインターネットの怖さを学びました。「授業参観」,時間の制限はありましたが多くの方々に参観していただきました。

 ところで,最近のある調査結果では,中学生全体の約8割の生徒がスマートフォン等の携帯電話を所有しています。親は安心・安全の「電話」を持たせた,子はラインやメール,インターネットができる「情報端末機器」を手に入れた,という認識のずれが時に悲劇を生みます。本校でも友達に送ったラインやメールが原因でトラブルが発生しました。クリスマスプレゼント,お年玉のスマートフォン等の購入,契約者は親であることを強く認識する必要があります。 

 来年,3年生は15才,立志の春を迎えます。一人ひとりが「努力によって道を拓く、自分を変える。」,それを学んで春を迎えて欲しいと願う日々です。

                                             柏の葉中学校校長 加藤定浩